保険金不払い問題が、底なしの様相を呈している。
生命保険主要12社が13日、金融庁に報告した保険金不払いの件数は合計22万件、265億円にのぼるが、これでも「中間報告」で、なお終息の兆しがみえない。
激化する販売競争の陰で、「適切な支払いあってこその保険契約」という保険業の原点が見失われ、業界全体に契約者軽視の風潮が蔓延(まんえん)していた。生保・損保業界では実態解明に向けた自浄努力にも鈍さが目立つ。
契約者の保険不信は深まるばかりだ。13日の各社の記者会見では、「市場から退場となる危機感がある」(東京海上日動火災保険の隅修三次期社長)との声も出たが、トップから末端まで染みついた契約者軽視の意識を、全社員が変えるのは容易ではない。 (産経新聞より)